生活相談員について知ろう

生活相談員は、元々は1963年に制定された老人福祉法で初めて法律的に位置づけられた職種です。高齢者にきちんとした生活を送ってもらうように指導することがその役割だったことから、生活指導員という名前が付けられていました。時代が進むとともに生活指導員から指導を受けるのではなく、サービスを自分で選択するという風潮になりました。それに応じて生活指導員の業務も役割も変わってきて、高齢者が自立することができるよう問題解決のための相談に乗るようになったというわけです。2000年に介護保険制度ができて、現在の生活相談員という名前に改称されました。

生活相談員になるためには一定の資格要件をクリアする必要があります。社会福祉法第19条第1項に記載されている条件は社会福祉主事任用資格者、社会福祉士、精神保健福祉士の3つの資格のいずれかを有していることです。しかしながら、都道府県によっては要件が異なることがあります。ある地方公共団体では介護福祉士の資格を持っていたり、社会福祉法に定められている資格を持っていなくても介護職経験があれば生活相談員になることができます。
生活相談員のなり方についてはこちらもご参照ください→生活相談員のやりがい

生活相談員の主な仕事は特別養護老人ホームや老人保健施設などで連絡窓口をすることです。入所施設の入退所手続きや居宅サービスの利用に関する業務、ケアプラン作成の補助業務、利用者の相談業務などになります。生活相談員はより良い介護のために何をするべきかを常に考えて利用者にアドバイスすることが大切です。